スーツのサイトを調べていると専門用語が多く使われています。
それの代表例が「ミル」「マーチャント」です。
- ミルってなに??
- マーチャント??
こんな風に思われた方も多いのでは、、、
この単語はアパレル業界にお勤めの方はわかるかと思います
しかし、それ以外の方は基本知りません。
そこで本日はミルとマーチャントについて解説します!
- ミルに付いて分かります。
- マーチャントについて分かります。
- ミルとマーチャントのそれぞれの代表メーカーが分かります。
それでは本編をお話していきます!
ミルについて
ミルとは?
早速ですが、ミルについてです。
ミル = 織物工場
自社で生地のデザインから生産まで一貫して行っている工場のことです。
つまり自社の生地ブランドを持っています。
ちなみに自社の不得手とする素材に関しては外部に委託する場合もあります。
また良質な生地を織るには綺麗な水源が必要なんです。
そのため、ほとんどの有名なミルは綺麗な水源の近くにあります。
- イタリアはビエラ地方
- イギリスはウエストヨークシャー
どちらも水源が綺麗で有名な地域です!
代表的なミル
代表的なミルを一部列挙しました。
知っているメーカーもあるのではないでしょうか?
- エルメネジルドゼニア
- ロロ・ピアーナ
- フラッテリ・タリア・ディ・デルフィノ
- カノニコ
- エドウィン・ウッドハウス
- テイラー&ロッヂ
- アーサーハリソン など
ちなみにゼニア、ロロ・ピアーナ、デルフィノの3社は世界3大ミルと言われています!
個人的にどこのメーカーも生地の質を売りにしているイメージがあります。
マーチャントについて
マーチャントとは?
続いてマーチャントについてです。
マーチャントとは毛織物商社のこと
つまり原料となる羊毛を買い付け、契約している織物工場に織ってもらい、出来上がった生地を保管してショップやテーラーに生地を流通させている会社なのです。
マーチャントの強みは工場を選べること。
つまり求める色柄や生地の質感に応じて、一番適している工場に依頼しているのです!
なので各国の「選りすぐり」を集めているコレクションは、下記の特徴があります。
- 流行のポイントや売れ筋を抑えている。
- デザイン性に優れている。
逆にマーチャントの弱みはミルに比べると少し生地の値が割高になること。
理由はマーチャントが消費者と工場の間に入るので、中間マージンが発生するからです。
たしかに商社の生地の仕入れ値は高かったです。
ただ面白い色柄はマーチャントの生地が多くなっていました!
代表的なマーチャント
マーチャントの代表的なメーカーを列挙しました。
記載したメーカーの生地はかなりオシャレな柄が多いです。
- ホーランド&シェリー
- ハリソンズオブエジンバラ
- ドーメル
- スキャバル
- アリストン など
ちょっとした豆知識
私の情報なので信ぴょう性は少し低いですが、メーカーは違うけど同じ工場で製造されている生地をご紹介します。
- ドーメルのエクセルBLUEとトラバルトトーニャ
- レダとビエレッシ
ブランドを気にされない方はこういうのを見つけるとお得にスーツを購入できますよ^^
まとめ
今回はミルとマーチャントについて記載しました。
簡単にまとめると下記です。
- ミルは製造業、マーチャントは流通業。
- ミルは自社ブランドとしての価値がある。
- マーチャントは流行に敏感かつデザイン性があるが、値段は割高。
以上、ご参考までに^^