ファッション雑誌にちらほら出てくる「ホーランド&シェリー」 。
ですが、このように思う方もいらっしゃるかと。
「ホーランド&シェリー」の評判って実際はどうなの?
そこで「ホーランド&シェリー」について元スーツ屋の視点から解説します!
- ホーランド&シェリーの実際の評判
- ホーランド&シェリーがどんな会社かについて
- ホーランド&シェリーの生地の特徴や種類
それでは本編にいきましょう!
ホーランド&シェリーの評判について
ホーランド&シェリーの評判についてです。
- 実際のお客様の反応
- 国内での取扱店
- 勤めていた時のスタッフの反応
客観的な視点からお話します。
実際のお客様の反応
私が見たホーランド&シェリーで仕立てた方の印象はこちら。
スーツの高級感に満足されていた
正直、生地で見たときは普通に見えます。
しかし仕立てると全然違うんです。
生地独特の質感と光沢感から高級であると一目で分かります!
なのでお客様からも高評価でした。
イタリア生地の分かりやすい光沢ではないです。
しかしイギリスらしい上質な感じです。
国内での取り扱い店
取り扱っている店舗はこちらです!
- azabu tailer
- GINZA Global Style
- テーラー渡辺
- 銀座英國屋
- イギリス王室
- イギリス高級テーラー
- フランスの高級衣料メーカーなど
日本だけでなく世界のほとんどの高級オーダースーツのお店は取り扱っております。
値段もどこも高額であることから、それだけの品質であることが伺えます。
勤めていた時のスタッフの反応
ホーランド&シェリーのスタッフの認識はこんな感じです!
- 高価なスーツ
- 珍しい生地=ホーランド&シェリー
正直、品質に疑いを持っているスタッフはいなかったです。
また接客で珍しい柄を求められた時に、真っ先にホーランド&シェリーから探します。
つまりどのような柄でも対応できるという信頼をホーランド&シェリーはスタッフから勝ち取っていたということです。
ホーランド&シェリーとは
ホーランド&シェリーを知っていくうえで、この流れでお話していきます。
- 歴史
- 強み
- 実績
それではどうぞ!
歴史
英国高級服地の商社としてホーランド&シェリー社は1836年にロンドン、ボンド・ストリートにて創業されました。
創業当初から英国外マーケットへの輸出に重きを置いており、また注文数だけカットして販売するビジネススタイルを貫いています。
その他にも反ベースの販売は基本的には行っておらず、量産既製服用の提供は差し控えています。
そのためホーランド&シェリーはオーダー専門の生地商社として地位を確立してきました。
早くから世界に目を向けた戦略と自社のブランドの確立します。
なので170年以上の長きに渡ってその服地を世界中に提供し続けています。
ちなみにバンチ見本(写真)を用いた販売方法を、世界で初めて行った会社でもあります。
強み
ホーランドシェリーの強みは豊富なコレクション数にあります。
取り揃える素材は最高級が大前提で、かつ、その種類は下記の数です。
- 春夏と秋冬の各シーズンで取り揃える素材が約30種類
(ウール、コットン、シルク、リネン、カシミア、ビキューナなど) - それぞれの素材で30~80パターンの色柄を揃えている。
つまり、年間平均約3,000パターンの服地をコレクションとして用意しています。
この総量は世界一で、ヨーロッパの他社と比較しても圧倒的な数量です。
実績
ホーランド&シェリーが今まで積み上げてきた実績の一部です!
- 一日の世界中からの受注数は平均600着。多い日は1000着。
- 受注した日に全てカット及び発送のため、海外の取り寄せにしては納品が早い。
- 現在、世界中で展開しているほとんどのテーラーが取り扱っている。
テーラーであれば誰しもが知っています。
その処からも、知名度の高さは今までの積み重ねの賜物です!
ホーランド&シェリーの生地について
次に生地です。
ホーランド&シェリーに限らず各社、生地に特徴や種類があります。
それについて以下の流れでお話していきます。
- 生地の特徴
- 代表的な生地
- 価格
ではお話します。
ホーランド&シェリーの生地の特徴
基本的な生地の特徴はこんな感じです。
- 生地にハリとコシがあり、しっかりしている。
- 耐久性がある。
- 珍しい柄も含めて色柄が豊富にある。
特に生地の色柄のバリエーションがかなり豊富です。
ほぼすべての生地を取り揃えていると思って頂いて構いません。
なので無難な色から奇抜の色、光沢がある生地と無い生地、ビジネス用とパーティー用の生地など本当に色々あります。
実際にお客様がかなり珍しい柄を探されている場合、私も含めてスタッフはホーランド&シェリーから探していました!
代表的な生地
数があまりにも多いので、ここではビジネスで使いやすい生地だけをご紹介します。
インターシティ
目付が370g/mとしっかりした生地で、秋冬の人気生地です。シワが出にくく、耐久性もあるのでビジネスシーンにもってこいの生地でもあります。また仕立て映えもするので、見栄えからも高級感を出せる生地でもあります。
このバンチブックの色柄もイギリスの伝統的な柄が多いのもビジネスシーンに最適かと思います。
クラシックウーステッド
ホーランド&シェリーが最も長く継続し続けているコレクションの一つです。
秋冬の定番と言われている生地でもあります。
先程のインターシティよりもまだ生地感が厚く、しっかりしております。
しかし着用感はソフトな着心地が特徴です。
クリスペア
世界で一番ポピュラーである春夏生地です。
独特のシャリ感で通気性があり、抜群のハリとコシで耐久性も優れています。
皺になり難いトラベル・スーツとして最適な素材です。
私はこのスーツで実際に仕立てたことがあり、本当にシワに強かったです!
また光沢はそこまで強くないですが、素材の高級感がすごくありました。
価格
価格はホーランド&シェリーのどの種類の生地かによってかなり変わります。
しかしビジネスに使う生地であればフルオーダーを除いて、このくらいです!
ホーランド&シェリーの価格相場:平均12万円前後
もちろんお店によっても変わりますので、悪しからずご了承ください。
まとめ
ホーランド&シェリーは
- 歴史は170年以上続く実績がある。
- 生地の種類の多さは世界一を誇り、しかも質は最高級。
- 世界の高級テーラーで取り扱いがあり、働くスタッフにも珍しい生地を探す際に頼られている会社。
以上、ご参考までに^^