今回のブログは生地についてです。
早速ですがスーツの購入を考えたときに
それなりに良い物が欲しい、、、
比較的、値段は安めがいいな、、、
カッコいいスーツがいいな、、
そんなお悩みがある方におすすめなのが「トレーニョ」という生地です。
この生地の名前を聞いて、ご存じない方は多いかと思います。
しかしこの会社の大本はルイヴィトンの傘下であるロロピアーナなのです!
そこで本日はトレーニョについてお話していきます!
トレーニョ1900について
トレーニョ社はロロピアーナ社がデザイナー向けの生地を提案するべく1900年に設立した会社で、100年以上続くイタリアの紡績メーカーです。ここでは服地の企画段階から紡績、染色、織りまでを一貫しておこなっています。
また販売網も広大で2021年現在、ニューヨーク、香港、上海、大阪にオフィスを構えており、それらを拠点に世界中と取引を行っています。
社名に関しては2018年からは「Tollegno 1900」で統一されており、以前は「Lanificio di Tollegno」と名乗っていました。
トレーニョの生地について
つぎにトレーニョの生地についてです。
- 特徴
- 代表的な生地
- 価格について
この順でお話していきます。
特徴
トレーニョの特徴として、これらが挙げられます。
- 明るい色味も含めて全体的に落ち着いた色味。
- 弱くもなく強くもなくといった丁度良い光沢。
トレーニョはカノニコやレダといったイタリア生地よりも生地質が硬く、光沢感も弱いです。
しかしデザインの面白みや、渋い色味のカッコよさは他の生地にない強みです。
そして光沢感がそこまで強くないからこそ、年代問わずどのようなご職業の方でも対応できます。
代表的な生地
3DWOOL FABRIC COLLECTION
ウール生地の横糸に化学繊維を2%だけ使用することで、ウールの風合いを崩さずにストレッチ性を実現している生地です。
まず着ている方の動きに合わせて適度に伸びるため着心地が良いです。さらにしっかり復元してくれるので、シワにならず見た目も綺麗な状態を保つことができます。
つまり復元性や強度にも優れた生地になっています。
価格について
既製かオーダーかの条件やお店によって価格はバラバラです。
相場ではだいたいで4万~7万円といったところです。
価格に関してはインポート生地の最安値であることが多いです。
またカノニコとレダといったブランドよりも少し安いイメージでよろしいかと思います。
トレーニョの世間的な評価
最後にトレーニョの世間的な評価をお話していきます。
トレーニョの取引先について
オーダーショップよりも既製品メーカーに向けた服地を生産する仕事から始まった影響もあります。
そのためトレーニョは、デザイナーズブランドに生地を提供することが多いです。
具体的には以下の企業に生地を提供しています。
- アルマーニ
- ドルチェ&ガッバーナ
- ベルサーチ
- ジヴァンシー
- ヴァレンチノ など
今あげたブランドは高級かつカッコいいスーツにこだわっています。
とくにアルマーニやドルチェ&ガッバーナは「シルエットが良く男性をカッコ良く魅せるスーツ」として定評がありますので、スーツへのこだわりも特に強いです。
そんなこだわりを持ったブランドがトレーニョを選んでいます。
つまりトレーニョの生地を信頼していると言えます。
お客様の実際の反応
私がご接客していた時、実際にご購入された方のご感想はというと、
- インポート生地だけど比較的安くて良かった。
- 色味が渋くてカッコいい。
という風におっしゃられる方がほとんどで、とくに値段のことをおっしゃられる方が多かったです。
あくまでも個人的な意見ですが、トレーニョの魅力はこの順番になっていると感じました。
- 値段に惹かれている。
- 生地の色味に惹かれる。
つまりインポートなのに比較的安いという事実が色味やデザインよりも優っていると思います。
元勤め先のスタッフの印象
光沢感が弱いため、ビジネス向きのスーツに適していると考えるスタッフが多かったです。
そのため自身のスーツで選ぶスタッフは少なかったです。
接客の時も成人式などの見た目を重視される方にはトレーニョはほぼ勧めていません。
勧めるのはカノニコ以上の生地でした。
あくまでもお仕事着で質を求めないけどオシャレなスーツが欲しい方に適しているとみなしている印象でした。
まとめ
トレーニョを簡単にまとめるとこんな感じです。
- ロロピアーナが1900年に設立したデザイナー向けの企業。
- 生地はデザインの面白みや、渋い色味のカッコよさが特徴。
- アルマーニやドルチェ&ガッバーナがトレーニョの生地を使っている。
以上、ご参考までに^^