早速ですが、「 DORAGO(ドラゴ) 」というスーツ生地はご存知ですか?
このDORAGO(ドラゴ)は高級感のある光沢で、しかも肌触りも上質。
にも拘わらず、生地感もそれなりにしっかりしています。
しかしドラゴについてこんな疑問はないですか?
ドラゴの生地はどのくらいのランク?
同ランクのメーカーは?
そこでドラゴの生地のランクを含め、特徴を全解説します!
- ドラゴがどこのメーカーと匹敵するランクかが分かります。
- ドラゴがどういう会社か分かります。
- 生地の種類も把握できます。
- 一般的なドラゴに対する評価が分かります。
それではお話していきます!
ドラゴの生地のランクはどこと匹敵する?
まずドラゴの生地のランクに匹敵するメーカーについてです。
今から話すメーカーは世間では高級ブランドと位置づけられています。
ではどこのメーカーかと言うとこちら!
- ゼニア
- ロロピアーナ
理由として2社はドラゴの糸で作っているからです。
つまりドラゴはゼニアやロロピアーナに匹敵する生地質だと言えます!
ちなみにゼニアやロロピアーナは糸を作れる技術がありません。
そこで糸を作れるドラゴから糸を買い付けて生地を作っているんです。
そもそもドラゴはどんな会社?
ドラゴ社がどういう会社かを以下の流れでお話します。
- 歴史
- 実績
それではどうぞ。
ドラゴの歴史
ウンベルト・ドラゴとローラ・ドラゴ夫妻が1973年に創立したことで始まりました。
ここの特徴として糸の紡績から生地になるまで全て自社内で行っていることです。
この生産ラインでドラゴの安定した品質を保ち、信頼を獲得してきました。
1980年以降から国際的な販売ネットワークを構築していくことで販路を世界に拡大しています。
さらに※フィンテスを1993年に買収、2001年にドラゴ・グループに統合することでブランドを確固たるものにしました。
※フィンテス:イタリアの名門服地商社である「ドラッパーズ」に生地作りを依頼されていた会社
ドラゴの実績
ドラゴの実績はこちらです。
- 年間約170万メートルを世界中に輸出
- 世界で初めて「スーパー210s」という生地を生産
- Super130s’以上の細番手の糸のシェアは全世界の70%
比較的若い会社ですが、膨大な生地の量を世界に発信しています。
また世界初の商品を作り上げるところから、ドラゴは確かな技術力があるとわかります。
ドラゴの生地について
続いてドラゴの特徴についてお話します。
- ドラゴの生地の特徴
- ドラゴの代表的生地
- ドラゴの価格
それではどうぞ。
ドラゴの生地の特徴
一般的なドラゴの生地の特徴として、こんなことが挙げられます!
- 生地は柔らかく気持ちいいが、ハリがある。
- 光沢がきれい
- おしゃれな色柄が多い。
生地自体の肌触りはとても気持ちいいです。
しかしカノニコやレダのような生地と違い、生地は柔らかすぎません。
かといってイギリス生地くらいに硬すぎる事もない感じです。
言うなればイタリア生地とイギリス生地の中間的な柔らかさです。
ドラゴの代表的な生地
次にドラゴの代表的な生地をご紹介します。
VANTEGE (バンテージ)
ドラゴの定番生地です。
スーパー130’sの原毛を用いながら、糸を密に打ち込み耐久性や程よいハリコシを持たせています。
目付は250〜260gなのでオールシーズン着られます。
SKY FALL(スカイフォール)
Super180s’・即ち14.5ミクロンの原毛で構成された非常に柔らかい風合いを誇るシリーズです。
Super180s’という細い原毛を使用しながら、あえて太い40番手(糸自体の細さ)の双糸で構成し、強い打ち込みで織り上げております。
なのでカシミア並みの柔らかな風合いでありながら、コシがあり仕立て映えします。
CORTINA (コルチナ)
Super130s’ウールの原毛を贅沢に使用した70番双糸で織り上げていることが特徴です。
これまでのイタリア素材の特性でもある薄く光沢のある素材とは区別した、原糸そのものの良さを実感できる仕上りとなります。
質感は生地の特徴でお話した柔らかさはイタリア生地、生地の張りやコシ感はイギリス生地ということを一番感じられます。
ドラゴの価格について
ドラゴの相場はこんな所です。
ドラゴの価格:6~10万円
生地の種類やお店によって価格は変動します。
しかし生地質の割に値段が安いです。
つまりコストパフォーマンスは高いと言えます!
ドラゴの評価
最後にドラゴに対する実際のお客様の評価をお話します!
お客様の反応はこんな感じです。
生地のデザインに興味を引くお客様が多かった
ブラウンのチェック柄などドラゴはオシャレな柄が本当に多いです。
なので、まずお客様はデザインに興味を惹かれたのだと思われます。
そのあとに生地自体の肌触りや光沢のすばらしさにも感動されるという流れでした!
まとめ
ドラゴをまとめるとこんな感じです。
- 比較的若い会社だがsuper’130以上の糸のシェアを70%獲得するなど実績がある。
- 生地はイタリアとイギリスのいいところを組み合わせたような質感。
- ゼニアやロロピアーナはドラゴの糸を買っているので、ドラゴの信頼は厚い。
以上、ご参考までに^^