スーツにベストの色違いはOK?
もしできるのであればオシャレにするにはどうすればいいの?
このような一度は疑問にもったことはないでしょうか?
今回はこの疑問を解消していきます!
- スーツとベストの色違いはおかしくない理由
- スーツと色違いベストの着こなし方
- おすすめのベストの色味
それでは早速解説していきます。
スーツとベストの色違いはおかしいのか?
そもそもスーツとベストの色違いはおかしい?
この疑問を持っている方を過去の経験上、多くいらっしゃいました。
これの回答は「おかしくない!」です!
なぜなら下記の1、2が言えるからです。
- 1960年前後にファッションとして確立している。
- 礼服でさえスーツとベストの色が違う着方がある。
以上、2つを解説していきます。
1.1960年前後にファッションとして確立している
過去、スーツとベストを色違いで着ている時代がありました。
そこでベストの歴史をお話します。
- 戦前までは3つ揃えであるスリーピースの着方が常識。
- 戦後は上下(ジャケットとパンツ)が主流になり、それが一般的になる。
- 1960年前後にベストスタイルが復活する。
③のベストスタイルの復活の時に、スーツと色違いのベストを着る着方が出てきます。
この着方は少しカジュアルな雰囲気で普段使いしやすいため当時の若い人に流行となりました。
つまりスーツとベストを色違いにする着こなしは、1960年前後に確立されていたということです。
2.礼服でさえスーツとベストの色が違う着方がある。
すこしファッションとは異なりますが、礼服でスーツとベストが違う着方があります。
それは正礼装(写真左)や準礼装(写真右)です!
つまりこういう事が言えます。
スーツに色違いのベストをあわす着方は正装着でも成立している
ちなみに、この着こなしは結婚式で新郎新婦のご親族や式典での天皇陛下の装いで知っている方も多いと思います!
スーツにベストを色違いにする着こなしポイント
ではどういう風にスーツとベストの色違いを着こなせばいいのか?となるかと思います。
そこで着こなす上でのポイントをご紹介します。
- スーツと色違いのベストの合わせ方
- ベストのサイズ感
それぞれお話します。
スーツと色違いのベストの合わせ方
初めて取り入れられる方はこの2点を意識してください。
スーツとベストの色違いをオシャレに着こなせますよ!
ベストの色味や柄でメリハリを付ける
まず1つ目のポイントがこちらです。
ジャケットとベストの色味や柄を変える
色が濃いスーツであれば淡い色のベストを。
反対に色が淡いスーツであれば濃い色のベストを合わせてください!
スーツが無地ならベストがチェックなど、柄もありですよ!
スーツ全体の色味は3色までに抑える
2つめのポイントはこちらです。
スーツ全体の色味は3色までに抑える
色柄を何色も使うのはダメではないです。
ただ色柄が多くなればなるほど、カジュアルに見えます。
逆にスーツはシックな印象です。
そのため印象が違う物通しとなり、合わすのが難しくなります!
ベストのサイズ感
次はベストのサイズについてお話します。
ベストのサイズはジャストサイズに必ずしてください!
なぜならベストのサイズはシビアで、ジャストサイズから少しでも離れるとダサくなるからです。
例えばジャストサイズより±2㎝離れてしまったら、こんな感じになります。
- お腹周りが2㎝サイズが大きい ⇒ お腹周りがゆるく、ダボダボに見えます。
- お腹周りが2㎝サイズが小さい ⇒ パツパツに見えます。もしくは座れません。
なのでベストのサイズ選びは慎重に行う必要があるんです。
では選ぶ際に気を付けるポイントをお話します!
着丈
まず着丈です。
ベストの着丈は上の写真の長さが適性です。
そのためベストの着丈は下記の長さにしてください!
- ベルトが丁度隠れるくらい。
- うしろのベルトループが隠れる
つまり、ベストはドレスシャツが見えないようにするのが鉄則なんです!
胸周り
次は胸周りです。
上の写真が適正なサイズとなります!
適正な余裕寸法:胸回りプラス6~7㎝
胸周りの具体的な見方はこちらです。
脇が大きく開いていると、確実にベストは大きいのでご注意ください。
お腹周り
最後はお腹周りです。
お腹周り+5~6㎝のゆとり
私の採寸の経験から5~6㎝のゆとりで問題ないです。
具体的にはこのように確認してください!
立っている時は大丈夫でも座ると、きついという事も多々あります。
必ず確認してくださいね!
ベストの形に拘ってみる
華やかさや威厳を表現できるのがベストの特徴です。
そんなベストの形にも種類があります。
- 襟無シングル
- 襟付シングル
- 襟無ダブル
- 襟付ダブル
それぞれどんなベストかご覧ください!
襟無シングル
最もスタンダートなタイプのベストです!
既製服でも数多く販売されているので、見慣れている方も多いのでは?
オーソドックスなベストなので誰しもが挑戦しやすい形でもあります。
個人的に初めてベストを購入される方におすすめです!
襟付シングル
さきほどのベストに襟が付いたタイプです。
襟無ベストよりもフォーマル度がさらに増します!
かしこまった式典などに使いやすい一着となります。
襟の形はノッチが基本です。
他にもピーク、ショールの襟付ベストもありますよ。
襟無ダブル
続いて男らしくクラシックな雰囲気に見える襟無ダブルのベスト。
丈はシングルより少し短くなります。
ただし短くなった分、足が長く見えますよ。
世間で着用されている方は少ないです。
変わり種がお好きな方にはピッタリですよ
襟付ダブル
最後は襟付ダブルのベストです。
ベストの中で一番威厳を出せるのが特徴です。
大人っぽい雰囲気を出せるので、渋い印象になりますよ!
襟付きダブルは威厳を出せ、体を大きく魅せることができます。
なので少しでもたくましく見せたい方や役員の方、胸板が薄い方におすすめです!
おすすめのベストの色味
最後におすすめの色味をご紹介いたします。
おすすめはこの3色です。
- ネイビー
- グレー
- ブラウン
理由はこの3色のベストはどの色柄のスーツやジャケットにも基本的に合うからです。
とくにグレーはフォーマル向きな色味となります。
結婚式や式典にも合わせやすいですよ。
しかし個人的に一番おすすめはブラウン!
理由はこちらです。
ブラウンは日本のスーツで多い色味(ブラック、ネイビー、グレー)と相性がいいから
言い換えると日本のほとんどのスーツに対応できるのがブラウンという事です。
式典には使いにくいかもしれませんが、普段使いでは一番汎用性が高くおしゃれですよ!
まとめ
今回はスーツとベストの色違いはおかしいのか?というテーマでお話してきました。
記事内容を以下のようにまとめました。
- ジャケットとベストの色違いは1960年代に確立されたファッション。
- 色違いのベストを合わせる時は全体を3色で、ジャケットの色味とメリハリをつけるとよい。
- ネイビー、グレー、ブラウンのベストがおすすめ。
- 特にブラウンはほとんどの日本のスーツに合う。
以上、ご参考までに^^