
・ひさびさにスーツを着用したら、すこし太ももがきつい、、、
・すこしきついだけなので新調するにはもったいないな、、、
こんなことを悩んでいる方は多いのではないのでしょうか?そこで本日はこれを改善するために「修理」というテーマでお話致します。
本日の内容
・すこしきついだけなら修理を検討してみる。
・修理に出す際に確認するべきポイントと注意点
・どこで修理できるのか?
それでは本編をお話していきます!
太ももがすこしきついだけなら修理を検討してみる。
単純に太ももがきつい場合、渡り幅(=太もものサイズ)に問題があることが多いのですが、すこしのきつさなら修理で改善する事がほとんどです。ではなぜ私が修理をすすめるのか、そもそも太ももの適性サイズはどのくらいなのかを以下の流れでお話します。
・すこしきついだけなら修理を検討してみる。 ・1サイズ大きくなると太もものきつさは解決する。 ・そもそも太もも周りの適性サイズとは?
ではお話します。
すこしきついだけなら修理を検討してみる。
スーツを着用してパンツが少しだけきついと感じる場合、即購入ではなく修理を検討してみてください。理由は以下です。
スーツの修理を検討する理由
・購入よりも費用を抑えれるから。
・ジャケットとパンツの色味や使用感が変わらないから
パンツを新しく購入すると場合によっては1万円以上しますが、修理だと数千円で済むことがほとんどです。また新しく購入するとパンツだけキレイなので、ジャケットとパンツが別生地で仕立てたような印象になりチグハグ感もでます。それゆえに私は購入よりも修理をまずお勧めしています。
1サイズ大きくなると太もものきつさは解決する。
基本的に太ももがすこしきつい場合、1サイズ大きくなれば解決します。では1サイズ大きくなるとはどのくらいのサイズが大きくなるのかというと以下となります。
1サイズ大きくなる=渡り幅を1㎝大きくする
実際、私が以前勤めていた所ではサイズが1つ上がるにつれて渡り幅は+0.7㎝ずつ大きくなっていました。なので修理でパンツをお店に持っていかれ、店員さんに「約1㎝大きくしておきます。」と言われたら、パンツのサイズが1サイズ大きくなるという認識で大丈夫です。
そもそも太もも周りの適性サイズとは?
ではそもそもどのくらいが適性サイズなのかを説明するために以下の流れでご説明していきます。
1.視覚的な目安
2.目安の算出方法
それではお話していきます!
1.視覚的な目安

まず視覚的な目安です。結論から申し上げると一つまみ(1㎝つまめるくらい)できるくらいが適性です。具体的には写真くらいの余裕を最低持つようにしてください。もし太ももがきつく感じられる方はこれよりもつまめる量が少ないと思います。
2.目安の算出方法
前述で視覚的な目安はご理解いただけたと思います。でも実際の数値の目安が分からないので、数値の算出方法もお教えいたします!これはスーツ屋の店員が実際の採寸時に行っている計算方法で、おおまかな目安を知る事ができます。やり方は以下の手順です!
目安の計算方法 ① 太もも周りをはかる ② ①のサイズ÷2を行う。 ③ ②のサイズに以下のいずれかを加える。 ・②+3.0㎝(細み) ・②+3.5cm(標準) ・②+4.0cm(ゆったりめ)
これが目安の算出方法です。 では具体的に写真の方で標準サイズを計算してみます。

標準サイズの具体例 ① 太もも周りをはかる → 52㎝ ② ①÷2 → 52㎝÷2=26㎝ ③ ②+3.5㎝ → 26㎝+3.5㎝=29.5㎝
つまり写真の方であれば29.5㎝の太もも周りのスラックスが適性サイズということです。
修理に出す際に確認するべきポイントと注意点
ここまで修理が有効であるとお話してきましたが、今からお話する内容をクリアできないと修理業者を訪ねるだけ無駄となってしまいます。それは何かという縫い代です。そこでどこを確認すればいいかを以下の流れでお話します。
1.太ももの縫い代の確認
2.おしりの縫い代の確認
3.適性サイズの確認方法
4.修理で広げれるサイズ幅
それでは解説していきます。
1.太ももの縫い代の確認
パンツをひっくり返してもらって、写真の赤部分に縫い代があれば修理可能です。逆に無い場合は全く出せませんので注意してください。

2.おしりの縫い代の確認
お尻部分は写真の赤部分に縫い代があるか確認してください。ここも縫い代がないと広げれませんので注意が必要です。

なぜおしりの確認をするかというと太ってしまった方は太ももだけ大きくなったという事もなく、お尻もあわせて大きくなっている事がほとんどです。
なのでパンツがきつくてお尻から裂けることを防ぐためにお尻のサイズも大きくすることをお勧めします。
適性サイズの確認方法
では太ももとおしりの適性サイズの確認方法を解説します。太ももに関しては前述の通りではありますが、大事な所なのでもう一度お話します。
太もものサイズの確認方法
前述とおり一つまみ(1㎝つまめるくらい)できるくらいが適性です。具体的には写真くらい以上につまめるとOKです。

おしりのサイズの確認方法
おしりの適性サイズは両端が一つまみつかめるくらいです。写真のように両端をつまめたらOKです。


適正なサイズ感でスラックスをはけると余計なしわが全くはいらずシルエットも綺麗になります!



修理で広げれる量
パンツの太ももとお尻はそれぞれ1サイズだけ広げる事が出来ます。
修理で広げれる量
太もも:全体で約1㎝
おしり:全体で約2㎝
なので上記の幅以上に広げる可能性がある方は修理は難しいと判断してください。
修理が難しいと感じられた方はこちらをご覧ください。
オーダースーツの最先端⁈納期1週間のスーツ店と対面0のスーツ店!
どこで修理できるのか?
最後にどこで修理できるのかを解決していきます。
修理できる場所 ・スーツを買ったお店 ・ママのリフォーム等の街の修理屋
オーダースーツの場合はスーツを買ったお店で対応してくれます。実際のサイズ感を見てもらいながら細かく確認してもらいしょう。お店が近くに無い場合などはイオンに入っているママのリフォーム等で行ってくれます。
修理に出す場合の注意点
パンツのみを修理に出す場合は、パンツだけ持って行ってください!なぜなら引取りの際に店員の渡し漏れが無くなるからです。なぜそのようなミスが起こるかご説明する前に、修理したいパンツと修理しないジャケットの両方をスーツ屋にあずけたときの流れをお話します。
修理品を預けてからの流れ 1.パンツとジャケットを預かる。 2.パンツを修理業者に預ける。ジャケットは店舗で管理。 3.修理が完了し修理業者からパンツが戻る。 4.検品。 5.修理完了したパンツとお預かりしたジャケットを合わせる。 6.お客様に連絡して、ご来店いただく。 7.お渡しする。
ここでミスが発生するのが5です。なぜならジャケットをお預かりしている旨のメモを忘れ、パンツとジャケットをまとめるのを忘れてしまうからです。
もちろん普段はそんなことありません!しかしこのようなミスも起こりうるので店員の渡し漏れが発生してしまうのです。なので、修理するアイテムのみをお店にお持ち込みすることをおすすめします。
まとめ
太ももがきつい場合をテーマにお話しました。本日の内容をまとめました。
本日のまとめ ・パンツに縫い代があるか確認。 ・修理の際に太ももが1㎝大きくなることは1サイズ大きくなること。 ・修理できるのは買ったお店。近くに無い場合は町のお直し屋。
以上、ご参考までに。
本日の内容で太ももきつい場合に確認するポイントはある程度ご理解いただけたかと思います。そこで次回WEEK18では実際にパンツが破れてしまったときの修理方法についてお話しようと思います!
太ももきついに関連してですが、ストレッチ性の生地を選ぶとある程度楽になります!それについては過去のブログでご紹介してますので、ご興味があればご覧ください^^
最後まで読んで修理が難しいと感じられた方はこちらをご覧ください。 オーダースーツの最先端⁈納期1週間のスーツ店と対面0のスーツ店!