スーツを検討する上でお店に出向き、店員さんから進められたのが全然知らないメーカーだった。
そのときにこのように感じる方はいらっしゃらないでしょうか?
生地の特徴は?
実際の品質はどうなんだろう?
店員さんが売りたい商品だけでは?
もしその店員さんが本日お話するカルロ・バルベラを持ってきたなら間違いない商品です。
なぜならイタリアで指折りに入る凄いメーカーだからです。
そこで本日は
スーツの生地【カルロ・バルベラ】という世間的に評判が良い若人
というテーマでお話します。
この記事を読むとあなたは
- カルロ・バルベラとは、どのような会社なのかが分かります。
- カルロ・バルベラの代表的な生地について分かります。
- カルロ・バルベラの実際の評価が分かります。
それではお話していこうと思います。
【カルロ・バルベラとはどのような会社なのか】

歴史
1949年創業で、当時から現在まで旧式の織機を使うなど、かなり手の込んだ生地作りをすることで品質の良い生地を世界に提供している比較的新しい会社。
2010年に高級ブランドのKiton社のグループ企業となる。
バルベラのこだわり
「天然で採取できる一番細くて長い素材だけを使用し、最高級の生地を生産する」
この言葉が示す通り、最高級の生地に仕上げるために、かなり手を加えています。
- 糸を地下倉庫に半年~1年ほど寝かす。
- 糸の緊張をほぐすことで糸本来の状態にする。
- 地下倉庫は1年中、気温7度、湿度75%を維持。
- ※縮充と※圧絨を時間をかけ、丁寧に行う。
このように作業の工程を丁寧に行う事で、生地の膨らみ感、色使いの美しさが際立って良くなり、現在に至るまで世界に認められる品質を保ち続けています。
※縮充
毛織物を水などに浸してもむと,織糸が縮んで布面が収縮します。
この収縮させる処理のことを縮充と言います。
※圧絨(あつじゅう)
毛織物の艶出し方法の一つで、織物の組織をローラーで強く押し、毛羽を伏せて艶を出すやり方の事です。
実績
- Kiton社をはじめEU圏の高級ブランドや北米の多店舗展開をしている流通会社への生地提供。
- 2010年にカルロ・バルベラの提供した生地の平均価格が、競合他社の2倍の値にあたる41ユーロ/mで取引された。
EU圏内の高級ブランドが扱っているという実績と、取引値も他社の2倍になることからバルベラがいかに価値があるかが分かります。
【カルロバルベラの生地について】
では次にカルロバルベラの生地について
- 生地の特徴
- 代表的な生地
- 価格帯
の順でお話していきます。
生地の特徴

バルベラの生地の特徴は
- 生地の肌触りがかなり良い。
- 着用しやすい独特なデザイン。
- 生地は柔らかいが、割としっかりしている。
- 光沢も綺麗。
個人的に色の感じが好きでした。
ブルーでも少し濁りを入れる事で、派手でない色味にしており、他社の生地ブランドに全くない色味を展開していた印象があります。
またこれらのバルベラの色は、ビジネスマンにとって使いやすい色でもありました。
代表的な生地
カルロバルベラを代表する生地を3種類
- モヘア
- フランネル
- SUPER130’S
の順でお話していきます。
①モヘア

モヘア特有のシャリ感があるので、肌触りはものすごく良いわけでは無いです。
しかしこの生地は通気性の良いです。さらに仕上がったスーツの出来はかなり良いです。
②フランネル

この生地の肌触りはかなり良いです。ゴワゴワした感じが全然無いのが特徴的でした。
また適度な光沢感があることやデザインの面白さも魅力の一つです。
③SUPER130’S

生地の滑らかさと質感の良さが一番わかると思います。
光沢感もすごくきれいなので、個人的には一番好きな生地感です。
価格帯
価格帯の相場は
10万円前後
が多いと思います。
これもお店によって値段は変わりますので、悪しからずご了承ください。
ちなみに安い所だと6万円前後くらいです。
【カルロバルベラの評価】

世間からの評価
まず世間的な評価という事でイタリア国内ではどういう位置付けかをお話します。
- イタリア国内での評価
- イタリアでも生地メーカーが集結するヴィエラ地方での評価
この2つの視点からお話します。
①イタリア5大生地ブランドの一つ
イタリアの5大生地ブランドとして認知されています。
ちなみに5大生地ブランドは
- ゼニア
- ロロピアーナ
- デルフィノ
- チェルッティ
- カルロ・バルベラ
の5社です。
つまり歴史ある高級ブランドのゼニア、ロロピアーナと肩を並べる実力だと判断されています。
②イタリア、ヴィエラ地方にある生地メーカー界の四天王
イタリアにあるヴィエラ地方に数多くの生地メーカーがありますが、その中で四天王と言われています。
ちなみに四天王に選ばれたメーカーは
- カノニコ
- レダ
- フェルラ
- カルロ・バルベラ
の4社です。
カノニコとレダも実力ある会社ですので、そこと比較されるくらいの会社という事です。
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世間からの評価のまとめ ・イタリアの生地メーカーの中でも、かなり地位の高いメーカーという認識がある会社。
バルベラを仕入れている会社
つぎに実際にカルロバルベラの生地を仕入れている会社についてお話します。
Kiton社
カルロ・バルベラの親会社です。
この会社は高級ブランドの地位を築いているので、傘下にするにはそれなりの基準を満たしている必要があるはずです。カルロ・バルベラの生地はそれを満たしていたからこそグループ企業になれたという事なので、品質の評価は良いという事の裏付けかと思います。
Hレッサー&サンズ
生地の商社で、ここはチャールズ皇太子が愛用している生地を取り扱っているなど世界各国のVIPを顧客にしています。カルロ・バルベラはここと共同で仕事しています。
ちなみに、イギリスでは限られたテーラーしかHレッサー&サンズの生地を取り扱えないという高級ブランドとしての徹底ぶりです。
仕入れている会社のまとめ ・カルロ・バルベラの生地はこのような高級な物を取り扱う会社からの評価が高いと言えます。
実際の反応
お客様の反応は生地の柔らかさよりも、色味や柄のデザインで気に入られる方が多かった印象でした。
スタッフの反応もSUPER130’Sとフランネルは好印象で、SUPER130’Sを社販で購入するスタッフは多くいました。スタッフも選んだ理由は生地のデザインで選んだと言っていました。
これらより、バルベラは柄や色で興味を惹かれる生地だと思います。
【まとめ】
- 会社の歴史は浅いが、世間からの評価がかなり高い会社
- Kiton社のグループ企業
- 生地の特徴は柔らかさや光沢感など色々あるが、色やデザインが好まれる傾向にある。
以上、ご参考までに^^
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