スーツの裏地は◯◯に注意!裏地のミスらない選び方

スーツを選ぶポイント

オーダースーツを作る際に必ずあるのが「裏地を選ぶ」です。しかし、お客様は生地を悩むくらい裏地を選ぶのも悩まれます。

・合わせ方が良く分からない。
・ポリエステルとかキュプラとか書いてるけど、何が違うの?
・ペイズリーは派手かな?

スーツ店に勤めていた時に、このような事をよくおっしゃられていましたので本日はこのテーマでお話していきます。

本日の内容
・スーツの裏地を選ぶときのポイント
・裏地の色の合わせ方
・個性的な裏地にしたい方に

それでは本編をお話していきます。

【スーツの裏地を選ぶときのポイント】

スーツの裏地を選ぶ前に抑えておくべきポイントがあります。ここを抑えるだけで選べる裏地の範囲が狭まりますので選びやすくなります。そのポイント「季節」「素材」「ベスト」の順でお話します。

季節

どの季節に張るかによって裏地の選び方が変わります。ここでは季節による裏地の張り方を2種類だけお話していきます。

張り方①:総裏
張り方②:背抜き

それではお話していきます。

張り方①:総裏

引用:https://www.global-style.jp/

全ての面に裏地を貼る方法を「総裏」と言います。特徴はこちらです。

総裏の特徴
・スーツの型崩れを防ぐ
・表地を守る
・夏は暑い

物持ちを重視する方はこの貼り方がおすすめです。また全体に裏地があるので、派手な裏地を付けた時のインパクトもあります。

張り方②:背抜き

引用:https://www.global-style.jp/

総裏に対して上記の張り方は「背抜き」と言います。この貼り方の特徴はこちらです。

背抜きの特徴
・軽い
・涼しい
・一部裏地が無いので、表地が傷みやすい

通気性を重視したい方はこの張り方がおすすめです。また一部分裏地が抜けている状態となるので、派手な裏地でも総裏に比べると派手さは軽減されます。

補足

裏地にも色々あり通気性が良い物やヒートテックのような機能の裏地があります。つまり柄だけで裏地を判断してしまうと、冬なのに通気性が良かったり、夏なのに熱を貯めるというような事になります。なので着用していて不快になりますので注意してください。

裏地の素材

裏地の素材にも特徴があります。これも用途に応じて選んでください。

① ポリエステル
② シルク
③ キュプラ

それではそれぞれについてお話していきます。

①ポリエステル

この素材の特徴はこちらです。

ポリエステルの特徴
・丈夫で耐久性がある。
・通気性が悪い。
・汗を吸いにくく、ベタベタした感じの着心地になる。

大抵のスーツ屋の無料の裏地が、このポリエステルです。

②シルク

高級な裏地ですが、裏地に適している特徴を持っています。

シルクの特徴
・吸湿性が高い。
・肌触りが良い。
・静電気が起こりにくい。

シルクの裏地は耐久性あまりないですがきれいな光沢感があるので高級感を演出できます。光沢が強い生地のスーツと特に相性がいいですよ。

③キュプラ

シルク程高価ではないものの、特徴はシルクとほとんど変わりません。

キュプラの特徴
・吸湿性、放湿性がある。
・静電気が起きにくい。
・肌触りが良い。

デメリットとして縮みやすい性質があり濡れるとシワになりやすいです。なので雨の日は注意してくださいね。

ベストの裏地

裏地を選ぶ際にベストの裏地は一番気を付けなければなりません。なぜならベストの背中は下記の写真のように裏地なるからです。

引用:https://www.global-style.jp/

つまり派手な柄を付けるとベストの背中が全面柄となります。なのでジャケットを脱いだ時のインパクトがかなりあります。職場やお取引会社の雰囲気に左右されますので、ベストを購入する際はより慎重にお選びください。

【裏地の色の合わせ方】

基本的にはお好きな色を選ぶのが一番良いですが、分からないという方は下記を参考にしてください。

選び方①:スーツ表地と同系色を選ぶ。

引用:https://www.global-style.jp/

私のおすすめは、この同系色にする事です。ありきたりで面白みは無いですが一番まとまりが良いです。とくにベストだけの時は表地と同じ色なので、統一感がありカッコいいですよ。シンプルが好きな方には特によろしいかと思います。

選び方②:原色は選ばない。

引用:https://www.global-style.jp/

原色を選ぶとかなりインパクトがあります。なぜなら裏地の背中がすごく派手になるからです。これについてこのような事がありました。原色の色味のリスクを全てご説明しご納得され、それでも好きな色なので原色がいいとおっしゃられた方が、いざお引取り時に

裏地を変えれない?

このようにおっしゃられるお客様が多数いらっしゃいました。なので基本的に原色は避けた方が無難です。

選び方③:色をいっぱい使っている柄は選ばない。

引用:https://www.global-style.jp/

端的に言うと合わせずらいです。理由は以下です。

合わせずらい理由
・柄がうるさくなる。
・スーツの柄とのバランスもより考えないといけない。
・場合によっては子供っぽい感じになる。

柄を取り得れる際は下記の写真のような色が少ない柄の方が合わせやすいです。

引用:https://www.global-style.jp/

選び方④:くすんだ濁りがある色味を選ぶ。

引用:https://www.global-style.jp/

くすみを入れている色味は、少しトーンが暗くなり、派手な印象を抑えれます。その分、スーツにも馴染むので合わせやすくなります。実際、くすみがある赤の色味はかなり人気でした。なので派手な色を付けたいけど職場の雰囲気で難しい方は、くすみをいれた派手な色味にされるのが良いかと思います。

【個性的な裏地にしたい方へ】

個性的な裏地が好きな方は「LBD(リアブラウン&ダンスフォード)」という下記のバンチブックがおすすめです。

引用:https://www.global-style.jp/

海外からの取り寄せとなります。この裏地を選ぶ際の注意点はこちらです。

LBDを選ぶ際の注意点
・値段が上がる。
・スーツの納期が延びる。

上記の注意点はありますが、確実にオーダーらしい1着となります。ご興味があれば参考にしてください。成人式のスーツで個性的なスーツを作りたい方にとくにお勧めですよ。

【まとめ】

今回は裏地についてお話しました。記事について以下のようにまとめました。

裏地について
・季節、素材、ベストをつけるかどうかをまず決めて、裏地の選ぶ範囲を絞る。
・色を決めるときはスーツの表地と同系色にするか、くすみを入れた色味にすると合わせやすい。
・派手で個性を際立たせたい方は、「LBD(リアブラウン&ダンスフォード)」がおすすめ。

以上、ご参考までに^^

>>スーツを検討している方はこちらの記事も参考にどうぞ
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