最近、クールビズやウォームビズによりビジネスカジュアルが増え、ジャケパンの着こなしも街でよく見かけるようになってきました。しかしスーツ店で勤めていた時にお客様からよく尋ねられたのが、このジャケパンで、このような声をよくお聞きました。

合わせてみたけど何か変になる、、、
そこで本日はジャケパンについて解説し、着こなしの問題を解決します。
この記事を読むとジャケパンについて、こんなことが分かります。
この記事で分かること ・ジャケパンとはどういう着こなしか分かります。 ・ジャケパンの正しいサイズ感を理解できます。 ・ジャケパンに適したジャケットを選べれるようになります。 ・ジャケパンの着こなしの幅が広がります。
ジャケパンスタイルをマスターすることで、ビジネスや私服をオシャレにしてみませんか?
ジャケパンとは?
そもそも「ジャケパンとは?」というところからご説明します。
ジャケパン = ジャケットとパンツの色を変える着こなし

少しカジュアルな印象となりますが、こなれた雰囲気を演出できます。
ただしカジュアルな雰囲気なだけに社風が厳格な所にお勤めの方は避けることをおすすめします。なのでご自身のお勤め先がビジネスカジュアルが大丈夫なのかを確認してから取り入れてください!
ジャケパンの正しいサイズ感
次にジャケパンのサイズについてです。ジャケパンは特にサイズ感が重要です。なぜならサイズ感を失敗すると一気にダサく見えたり、頑張っておしゃれしている感が出てしまうからです。そうならないために以下の流れでお話します。
・ジャケパンの正しいサイズの合わせ方 ・ジャケパンで必ず押さえておくべきポイント ・正しいサイズ感の具体例
それでは、それぞれ解説していきます。
ジャケパンの正しいサイズの合わせ方
まずジャケットとパンツのサイズ感を合わせてください。なぜならサイズ感を合わせる方がバランス感が良いからです。具体的にはこのようなバランスがおすすめです。
ジャケットとパンツのサイズの合わせ方 ジャケットの着丈短め、身幅は細め = パンツ細め ジャケット着丈長め、身幅は標準くらいのゆとり = パンツゆるめ
※後程、正しいサイズ感の写真をご覧いただきます。
ジャケパンで必ず押さえておくべきポイント
全体のバランスはご理解いただけたかと思いますが、さらにサイズで押さえておくべきポイントが2つあります。
1.ジャケットの肩は必ず自身の体型に合わせる
2.ジャケットの着丈は短くても下尻が少し覗くまで
このポイントを押さえていないと、全体のバランスを整えてもダサく見えてしまいますのでご注意下さい。ではなぜダサく見えてしまうのかを、それぞれ解説していきます。
1.ジャケットの肩は必ず自身の体型に合わせる
スーツと同様にジャケットの肩は必ず自身の体型に合わせてください。なぜなら肩が大きすぎるとだらしない印象になりますし、小さいと窮屈な印象になるからです。なのでダサくならないためにも肩は必ず合わせてください。
2.ジャケットの着丈は短くても下尻が少し覗くまで
ジャケットの着丈が短いとすっきり見えるので、細見が好みの方にはおすすめしています。しかしお尻が完全に覗くような短すぎる着丈はNGです。理由は2つです。
短すぎる着丈がNGな理由 ・ジャケットの持つ全体のシルエットが崩れるから ・海外の方から男性愛者と思われるから
では具体的にどのくらいの短さまでがOKかというと下の写真くらいの長さまでです。つまりジャケットの着丈は短くても下尻が少し覗くまでにしてください。

正しいサイズ感の具体例
最後に正しいサイス感の具体例を見ていきます。まずは2つの写真をご覧ください。
①細身の正しいサイズ感

②大きめの正しいサイズ感

どちらとも前述の記載のポイントを押さえていますが、特に②を見てください。ゆるめのサイズ感ですがバランスが非常にきれいです。理由は先ほど記載したジャケットとパンツのサイズ感が同じで肩があっているからです!
つまり上と下のバランスがあえばシルエットを綺麗に見せることが出来るということです。
※肩の合わせ方については過去のWEEK2で記載してます。気になる方はこちらよりご覧ください。
疲れたおじさんから素敵な男性に変身!スーツの着丈と身幅の合わせ方
ジャケット選びで気を付けるポイント3選
続いてジャケット選びです。なぜジャケット選びが重要かというと、ジャケパンに合わないジャケットを着用すると、着こなしが良くてもダサく見えてしまうからです。なのでジャケパン初心者の方がジャケット選びで気を付けるポイントを3つお話します。
気を付けるポイント3選 ①ジャケットの生地 ②ジャケットの肩パットの厚み ③避けるべきジャケットの柄
ではそれぞれ解説します。
①ジャケットの生地
まず一つ目のポイントはこれです。
ポイント① ジャケットの生地感は表情がある物を選ぶ。
理由はポイント①を無視するとジャケットだけ浮いた感じに見えてしまうからです。端的に言うとスーツの上を間違えて着用している印象になります。具体的にはフランネルや無地でも折柄のような生地を選ぶとよいです。


②ジャケットの肩パットの厚み
次のポイントはこちらです。
ポイント② ジャケットのパットは薄目のものにする。
次にパットが厚いとかなりかっちりし過ぎます。これもスーツのジャケットを着ていると感じられやすいのでパットも薄目を選ぶとよいです。

※ちなみに肩パットが厚くなると堅い印象となり、薄くなると柔らかい印象となります。
ジャケパンはスーツよりもカジュアルな分、雰囲気が柔らかい方がマッチします。
③避けるべきジャケットの柄
最後のポイントはこちらです。
ポイント③ ジャケットの柄でストライプは基本的に避ける。
最後にストライプですが、ビジネス用のスーツのストライプ(写真)は線幅が細くビジネス感が出てしまいがちです。そのため合わすのが難しく、これもジャケットとパンツを間違えて着ているようになりやすいです。正直、上級者向きなので避ける方が無難です。

スーツの着こなしを知りたい方はこちらもご参考までに。
それだからダサい!1秒で出来るアパレル店員のスーツの着方
ジャケパンのおすすめの着こなし例
まず着こなしについてですが、ジャケパンを上手く着こなすためにこれだけ覚えてください。
ジャケパンを着こなすポイント ・全体の色味を3色までにする。 ・ジャケットとパンツの色味にメリハリをつける
このポイントと前述のポイントを押さえておけばオシャレに見せれます。
最後に私が選んだおすすめの着こなしをご覧いただき、参考にしていただければと思います。(完全に主観ですので、ご了承ください、、、)
ビジネス向きでおすすめな着こなし
グレーを加える事でシックな雰囲気が出てきます。なのでカジュアルになりすぎず、それなりにかっちりした印象となるのでおすすめです。
カジュアル向きでおすすめな着こなし
チノパンをあわせるとキレイ目のスタイルになります。対してジーンズをあわせると無骨な雰囲気が出て、よりカジュアル感が増します。
チノパンとジーンズの印象の違い
チノパン=キチっとした印象
ジーンズ=カジュアルな印象
つまりカジュアルな着こなしでも合わせるパンツにより印象が変わるという事です。
革靴の合わせ方を知りたい方はこちらをご覧ください。
私服に革靴がダサい人とそうでない人。失敗しない革靴の選び方の極意
まとめ
今回はジャケパンのサイズ感や着こなしをテーマにお話しました。その記事内容は簡単にまとめました。
本日のまとめ ・ジャケットとパンツのサイズ感を合わせる。 ・ジャケットの肩のサイズを必ず合わせ、着丈は短くしすぎないようにする。 ・ジャケットを選ぶ際にパットが薄く、生地に表情がある物を選ぶ。 ・ジャケットの柄でストライプ柄は避けた方が無難。 ・全体の色は3色まで。ジャケットとパンツの色味にメリハリをつける。 ・チノパンを使うときちっと感、デニムを使うとより私服感が出る。
以上、ご参考までに^^
ジャケパンに合わせやすい革靴が知りたいという方は下記のブログに記載しております。
【これを見れば間違いない!】現役のスーツ屋が教える革靴の選び方!