スーツ屋にスーツを買いに行く時、検討している時に「安いスーツがいいな」と思いますよね。しかし、
すぐに破れないのか?
というように安いスーツなのでどうせ、強度も弱いだろうと思っていませんか?
実は違うんです。強度だけなら低価格のスーツは強いのです。
低価格スーツには「仕入れが安い」と「生地が硬い」という特徴があります。
そして、それらを構成する要因は大きく見て2つの要因があります。
それらの要因がどのように影響し、低価格のスーツの特徴になっているか解説していきます。
そこで本日は
安いスーツほど防御力や耐久性がある?ポリエステルで構成された生地
というテーマでお話していきます。
この記事を読めば
- ポリエステル生地の特徴が分かります。
- なぜ安い生地の方が耐久性があるのかが分かります。
それでは解説していきます^^
ポリエステルである事

低価格のスーツにはほとんどポリエステルが使われています。そのポリエステルの特徴を3つお話します。
生地の仕入れが安い
ウールのような天然物よりもポリエステルの値段が安い事が挙げられます。
つまり仕入れの値段がそもそも安いので、連動してスーツの価格の値段も安くなっているという訳です。
生地が硬い
ポリエステルは糸の中に芯がはいっているような感じなので、ウールのみで作られた生地よりもポリエステルを含んだ生地の方が硬くなります。
イメージを持っていただくために、タコ糸とワイヤーをイメージしてください。タコ糸の方は柔らかくしなやかですが、対するワイヤーはタコ糸よりも堅く、折り曲げづらいですよね。この例に当てはめるなら、タコ糸がウールにあたり、ワイヤーがポリエステルにあたります。
つまりウールの生地よりもポリエステルの生地の方が折り曲げにくく、そもそも堅いので、生地的に強くなります。そして、そもそも生地が強いという事は言い換えると
- 耐久性がある。
- シワに強い。
に繋がってきます。
糸が太い

次に糸が太い事でどうなるかを解説していきます。
仕入れが安い
生地を構成する糸は細くなればなるほど、値段が高くなっていきます。低価格のスーツに使われた糸は細くありません。
また糸が細いと生地を作るために必要な技術やスキルも高い物を要求され、細い糸で構成される生地は太い生地で構成される生地よりも手間暇もかかるという事です。
これは壁にペンキを塗る時に太い筆を使うと早く塗り終えますが、逆に絵の具で使うような細い筆で壁を塗っているとかなり時間がかかりますよね。
ここでの細い糸は細い筆と同じような感じなので、より時間も労力も使っているという事になります。
つまり糸が太い低価格のスーツは、作りやすさという点からも値段の安さに影響しているという事です。
生地の堅さ
太い糸で構成された生地は強く、堅くなります。
ここでもロープとタコ糸をイメージをしてください。ロープくらい太くなると人命救助に使われたり、運動会の綱引きで使われていますよね。肌触りもタコ糸に比べるとゴワゴワした感じもイメージできるのではないかと思います。
つまり、糸が太くなればなるほど、糸の強度が上がるということです。
低価格のスーツは糸が太いので、特徴として
- 生地の耐久性がある。
- 生地感がゴワゴワした感じになる。
に繋がってくるという事です。
まとめ
低価格のスーツはポリエステルと糸の太さから
- 耐久性があり、シワに強い生地
- 生地感はゴワゴワした感じ
- 仕入れが安いので、低価格
という特徴をもっており、スーツとしての耐久性は弱くはありません。
以上、ご参考までに^^
ちなみに低価格のスーツがすぐダメにする要因は他にあります。
気になる方は下記の関連ブログに記載していますのでご覧ください。
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