年配の方はチェックしています!知らないと損するスーツと礼服の違い

スーツを選ぶポイント

社会人になると、親族や親せきの結婚式や急なご不幸事があったりで、礼服を着用する機会が多くなります。そんな時に

黒のビジネススーツではダメなの?

礼服と黒のビジネススーツの違いは何?

などの疑問がある人も多いのではないでしょうか?
結論からお答えすると礼服と黒のビジネススーツは全く違います。
なので葬儀に黒のビジネススーツを着用していると浮いてしまい、悪目立ちしてしまいます。
せっかくではあれば、悪目立ちせずフォーマルな場に適した常識のある人と思われませんか?

そこで本日は

というテーマでお話します。
この記事を読めば、

  • 礼服とビジネススーツの違いが分かります。
  • 礼服のデザインが分かります。
  • 礼服の正しいサイズ感が分かります。

このテーマにしたのも私自身が社会人になると押さえておかなければならないと思っています。
実は礼服をちゃんとしないといけないと思ったのは母の影響があります。

むかし父と母が地元のお葬式が終わって家に帰ってきました。父と母が食事をしているときに母が

○○さんはすごく良い礼服を着ててちゃんとしてたなあ。

と言いました。昔から母はわたしに

みんな黒で来るから黒の色味でちゃんと礼服きてるかそうでないかがばれてしまう。そやから礼服はちゃんとしたのを着らなあかん。

と言っていたので、年配の方は葬儀の時にそういう礼服の着こなしなどから、常識のある人かそうでないかをみているのかと思いました。

そんなところでブログをお読みの方が損しないようにしていきます!
それではお話していきます。

色から違う⁈礼服とスーツの違いについて

最初に礼服とビジネススーツがどう違うのかを、生地の「色の濃さ」「質感」からお話します。
次の写真をご覧ください。

引用:global-style.jp

色の濃さ

まず色の濃さについてです。
写真を見て頂いた通りですが、

  • 礼服:漆黒
  • ビジネススーツ:少し白っぽい黒

となっています。
つまりビジネススーツよりも礼服の黒味の方がつよいということです。

質感

質感はビジネススーツは光沢がありますが、ほとんど礼服にはありません。

  • 礼服:マットな感じ
  • ビジネススーツ:光沢がある。

理由としては礼服は光の反射を抑える織り方や加工をしている事が多いからです。なのでマットな質感と見え方になります。

つまり礼服はビジネススーツよりも色が濃いが光沢がないということです。

ここまでのまとめ
礼服:色は漆黒で、生地質はマットな感じで光沢がない。
ビジネススーツ:礼服に比べすこし白っぽい黒で、光沢がある。

礼服とビジネススーツのデザインの違い

礼服はフォーマルな場での使用なので、カジュアル感は無くしています。
それはデザインにも反映されており、おしゃれとなる余計な装飾やデザインが礼服にはありません。
では、一つ一つお話していきます。

ステッチ

ステッチとは写真上の①と②のように襟の縁に入っている縫い目の事です。これは襟に立体感を持たせるために入っています。
しかし、襟の縁にステッチが無いのがフォーマルとみなされているので、写真上の③のように礼服にステッチは入りません。

ベント

ベントというのは写真のようにジャケットの裾の切れ目の事です。それぞれ

  1. センターベント:切れ目1つ
  2. サイドベンツ:切れ目2つ
  3. ノーベント:切れ目なし

となっています。
それぞれの切れ目が、どのような印象かというと

ノーベント→センターベント→サイドベンツ

という流れでカジュアル感が増します。なので使い方として

  • フォーマルな場:礼服はノーベント
  • ビジネスセンターベントかサイドベンツ

となっています。

袖のボタン

最近のビジネススーツでは4つボタンが付いている事が多いのですが、4=「死」を連想させるので、礼服では3つボタンとなっています。

ちなみにボタンが3つでもボタン同士が重なり合うのもよろしくありませんので、ご注意ください。

写真のような仕様を本切羽といいます。
これも装飾にあたりカジュアルとみなされるので礼服では不向きとなります。

パンツの裾

引用:orihica.com

ダブル(写真:右)はカジュアルな仕様であるため、礼服では必ずシングル(写真:左)にしてください。

ここまでのまとめ
礼服はカジュアルの要素をすべて取り除いている服装といえる。

ビジネススーツはOK。でも礼服ではNGなサイズ感

サイズ感もデザインの時と同じようにオシャレにしたり、カジュアル感を出すことはNGとされています。では具体的にお話します。

ジャケットの着丈

写真のようにジャケットを短くすれば、スタイリッシュに見えるので最近のビジネススーツに多く取り入れられています。しかし着丈が短いとカジュアル感が増しますので、礼服には取り入れられません。

つまりジャケットの着丈は標準が好ましいということです。

パンツの股下

引用:global-style.jp

ジャケットの着丈と同じように、 ノークッションではスタイリッシュに見えますがカジュアル感が強くなります。なのでノークッションの股下は礼服に不適切です。
好ましい股下は写真のハーフクッションワンクッションが理想となります。

好ましい礼服の具体的なサイズ感

お尻が丁度隠れるくらいの着丈でハーフクッションほどの長さの股下が適性サイズです。
つまり標準サイズが理想です。
(写真はビジネススーツですが丁度良い感じだったので使用させてもらいました。)

ここまでのまとめ
・礼服は基本標準サイズが好ましい。

まとめ

礼服の要素にオシャレやカジュアルは必要ありません。
そのため礼服はデザインやサイズ感の全てにおいてフォーマルに徹していないといけないのです。
また礼服はビジネススーツよりも

  • 黒色が漆黒。
  • 光沢が無く、マットな質感
  • 装飾が無い。
  • 短い着丈と股下はNG

となりますので、ビジネススーツを着用して葬儀に参列されると、色や質感、デザイン等で一目で分かってしまいますので、ご注意ください。

以上、ご参考までに^^

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