日本に四季があるように、スーツに季節があるのは知っていますか?それを知らないと夏に冬物のスーツを着ていたり、逆に冬に夏物スーツを着てしまうという事が起こります。
なので今回は、冬なのに夏スーツを着ている人多数!知らないとヤバい季節を知る方法という内容でお届けします。
この記事を読み終えた後 ・オーダースーツ購入時に季節に適したスーツを選べます。 ・オーダースーツ購入で素材や織り方までこだわることが出来ます。
それでは解説していきます。
季節感を知る方法
スーツの季節感を見分けれるためにどうすればいいのかというと以下の3つを確認するだけです。
スーツの季節感を知る方法
1. 生地のグラム数を確認する。
2. 生地の素材を確認する。
3. 生地の織り方が平織か綾織か確認する。
それではそれぞれお話していきます。
1. 生地のグラム数を確認する。
まず生地の重さを知る事で季節感の目安が分かります。それを以下の流れでお話します。
・具体的な確認方法
・実際にあった体験談
それではお話していきます。
具体的な確認方法
まずこちらの写真をご覧ください。

写真の赤丸のような重さ表記を見つけてください。これは生地の分厚さを表しています。どういうことかというとg表記は1mあたりの生地の重さを表しており、軽ければ薄く、重ければ生地が厚いということです。しかしg数が分かっても具体的な数字がわからないと季節感は当然わかりません。では具体的な目安をお話します。
g数で分かる季節感の目安
春夏:240g以下
オールシーズン:240~260g
秋冬:260g以上
たとえば写真のg数は320gなので260g以上あります。なので写真の生地は秋冬の生地という事です。
このように表記を確認することで、季節を間違えることなくスーツを購入できますよ!
実際にあった体験談
実はこのg数の話はかなり重要です。なぜならお客様がよく間違えて購入されることがあるからです。これは私が実際に接客した時の話です。
あるお客様がご来店されたときの話です。お客様がご来店されたので、接客のための書類等をいろいろ準備するために、さきに生地をみていただいていました。準備が終わりお客様のところにむかうと、お客様から

生地が決まりました。
びっくりした私が改めて「用途」や「ご職業」、「今回どういうスーツを希望」等お伺いしました。
早いですね!あらためてなのですが、今回どういうスーツをご希望ですか?
今回選んでいただいた生地が適しているか確認したいので、もしよろしければご職業や用途もお伺いしてもよろしいでしょうか?

営業職の仕事をしています。車での移動がほとんどなので季節に関係なく仕事でつかえるスーツが欲しいです。
との事。さきほど決められたスーツの生地をみるとおもいっきり冬物のスーツ。
なぜこの生地を選ばれたんですか?

柄が気に入ったからです。
とおっしゃられました。このままいくと季節が冬物のスーツをご購入してしまうので、生地のご説明を行い、別のおなじような柄でオールシーズン対応できる生地をご提案しました。そしてご提案した生地にお客様は変更されました。

見た目がおなじなので、生地のあつみで着用シーズンって変わるんですね。
とおっしゃられましたように生地にあつみがあることを知らないと、知らず知らずのうちに季節外れのスーツをご購入にいたります。
2. 生地の素材を確認する。
重量以外でも見分けることが出来ます。それは素材です。なぜかというと適した素材のスーツを着れば機能的にも見栄えも季節にあうからです。具体的にはこちらです。
春夏向きの素材 ・モヘア(ヤギの毛) ・リネン(麻) ・コーディロイ ※モヘアとリネンは通気性があり、コットンは吸湿性があります。どの素材も見た目に清涼感があります。
秋冬向きの素材 ・カシミア ・サキソニー(少しだけ起毛した生地) ・コーディロイ ※どの素材でも保温性がありあたたかいです。さらに見た目もあたたかい雰囲気をだせます。
つまり適した季節感の素材を選べば機能的にも見栄えも、その季節に合ったスーツとなるということです。ここでご紹介した中で仕事で使いやすい生地はモヘア、カシミア、サキソニーです。なぜかというとカジュアルな印象とならないからです。
対してリネンやコットン、コーディロイは生地の表情が独特でカジュアルになります。スーツというよりかは私服のセットアップという印象の方が強いです。
なので今回とりあげた中ではモヘアとカシミア、サキソニーがどのご職業でも対応できるのでおすすめです。
3. 生地の織り方が平織か綾織か確認する。
スーツの季節感は生地の織り方でも現れます。一般的には春夏向きは「平織」、秋冬向けは「綾織」です。具体的にそれぞれ見ていきましょう。
平織(トロピカル)

- 風通しが良い織り方
- 耐久性が高い織り方
綾織(ツイル)

- 糸と糸とのすきまが少ない織り方
- しなやかで光沢が出る。
基本的な平織の特徴は風通しがいい事から春夏に多く見られます。しかし光沢感がそこまで強くないので綾織よりも高級感はなくなります。たいして基本的な綾織は糸と糸のすきまが無い分、平織よりも風通しはよくありません。しかし光沢が綺麗なため高級感があります。秋冬向けの生地は綾織がおおいため、きれいな光沢がある生地も必然的に多くなります。
まとめ
本日の内容をまとめると以下です。
まとめ ・生地のグラム数240g以下は春夏、240~260gがオールシーズン、260g以上は秋冬生地。 ・モヘアは春夏、カシミアとサキソニーは秋冬で選ぶ。しかもこれらはどのご職業にも対応できる。 ・平織は春夏、綾織は秋冬に適している。
以上、かなり簡単にまとめましたがご参考までに^^
>>スーツを検討している方はこちらもご覧ください。
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