オーダースーツを買うときってどんな感じで進めていくの?
このように思ったことないですか?たしかにオーダースーツのお店は入りにくいので、中でどのようなことが行われているか分からないですよね。
そこで今回はオーダースーツを購入する際の流れを元オーダースーツ店に勤めていた私が解説します。
この記事を読めばこんなことが分かります
・オーダースーツの購入までの流れが明確になります。
・聞かれる事も分かるので、事前に準備もできます。
・オーダースーツを購入する際に注意すべきことがわかります。
前半はオーダーの流れで、後半は注意点をお話してます。
オーダーの流れ
まずスーツをオーダーする場合の流れを以下に分けて説明します。
1. 購入する日にすること 2. 引取りの際にすること
それではお話していきます。
※今回お話する内容はパターンオーダーの流れについてです。※
>>パターンオーダーとは?と疑問を持たれた方はこちらの記事をご覧ください。
スーツのオーダーに種類がある?知らないと理想のスーツ作れません!
1. 購入する日にすること
まず今から話す内容を購入する当日に行うのですが、すべて終わるのに1時間半ほど平均してかかります。なので時間に余裕をもってスーツを作りに行くことをおすすめします。
お店のシステム説明
来店後、接客前にお店のシステム説明を行われます。内容はどこもこんな感じかと思われます。
お店のシステム説明の内容
・予約をしているのかの有無
・スーツの購入に至るまでの一連の流れ
・当日の所要時間
・価格説明
元々、私が勤めていた所では価格設定がスーツ生地の種類で変わり複雑だったので、価格説明を入念にしていました。また所要時間が平均的に約1時間半ほどかかることをお伝えし、その時に作る時間がない方は別日での予約をしていました。
カウンセリング
お店のシステムの説明が終わったあとにカウンセリングが始まり、主に以下のことを最初に聞かれます。
カウンセリングで聞かれる主な内容
・スーツの色や柄は決まっていますか?
・どういった場面で使うスーツを探してますか?
・その場面での雰囲気は?
つぎにこのようなプライベートに踏み込んだ事を聞かれることが多いです。
カウンセリングで聞かれるプライベートな内容
・職業は?
・普段、スーツを着用しますか?
・スーツを着用する頻度は?
・今、お持ちのスーツの着数は何着?
・そのお持ちのスーツの柄や色は?
・本日のご予算は?
なぜこれらを聞くのかというと、生地決めの際に見当違いの商品を紹介しないようにするため、このようなヒアリングを行っている人が多いです。
つまり質問に答えると早く接客を終わるということです。
生地決め
一通りのカウンセリングが終わったあと、スタッフがカウンセリングの内容を踏まえた生地を提案してきます。

スタッフが生地を探している間は写真のように見本からご自身で生地を探せる時間となります。もちろん、スタッフが戻ってくるのを待っていてもいいです。
※注意点※
・特殊な色や柄を要望する場合、スタッフの生地を探す時間は長くなります。
スーツの形決め
生地が決まると次はスーツの形を決めます。
ジャケットを試着してスーツの特徴を説明されます。
ここは正直、見た目のシルエットや着心地で決めていいと思います。
>>スーツの形を知りたい方はこちらの記事をどうぞ
選択ミスはダサいにまっしぐら!絶対に似合うスーツの形を選ぶ方法
顧客情報を記載
ベースのスーツの形が決まれば、スタッフは採寸の準備をします。
顧客情報を記載する用紙をわたされるので、スタッフが準備をしている間に記載します。
顧客情報に記載する項目はこんな感じです。
記載する項目
・氏名
・フリガナ
・生年月日
・住所
・電話番号
・メールアドレス
私の経験上、顧客情報をあまり記載したくない方は氏名とフリガナ、電話番号だけ記載しておけば問題ないです。
採寸

実際に採寸していきます。
採寸時に好みのサイズ感を聞かれますが、分からない方は

細身で。

標準くらいで
といった具合に答えるだけでもOKです。
なせかと言うと採寸をしながらサイズ感をスタッフが確認していくからです。
なので最初は適当に返答しても問題ありません。
>>サイズ感についてはこちらの記事を参考にしてください。
疲れたおじさんから素敵な男性に変身!スーツの着丈と身幅の合わせ方
スーツデザイン決め
採寸が終われば、スーツのデザインや仕様を決めていきます。
ここでの注意点は下記です。
※注意点※
・ところどころオプション料金の発生する仕様がある
なので、必要のないオプションは分かるように断って下さい。
>>スーツのデザインについてはこちらの記事で解説しています。
【超重要】現役のスーツ屋が教える今更聞けないスーツのデザイン!
裏地・ボタン決め
最後にスーツの裏地とボタンを決めます。

写真のようなサンプルから選ぶのでイメージしにくいです。なので分からない時はスタッフにおすすめの裏地を聞いてください。
>>裏地の選び方の注意点はこちらをご覧ください。
スーツの裏地は○○に注意!裏地のミスらない選び方
会計
最後にスーツの仕上がり日を確認し、会計をしたら終わりです。
あとは仕上がりの連絡を待ちます。
2. 引取りの際にすること
オーダーしたスーツが完成し、受けとりに行った時の流れも説明します
お店で引き取りに来た旨を伝えると、
試着
次に試着するかどうかを聞かれます。
試着しないのならすぐに包んでくれますが、私は試着をおすすめします。理由はこちら。
試着をおすすめする理由
・サイズが合わない時にその場で修理対応してもらえるから
持って帰ってからサイズが合わない事に気づいて、また購入したお店に持っていくのも正直手間です。だったら先に試着して確認した方が時間と労力は最小限になります。
なので私は試着をおすすめします。
※修理になったときの注意点※ 修理になると下記の日数ほど納期が追加でかかります。 ジャケット:2週間 パンツ:1週間 ※可能であれば再来店の受取がいいですが、郵送の対応もしてくれると思います。
受取
最後に受け取って終わりです。

購入するときの注意点
最後に注意点です。
担当と合わない時は我慢しない
対応するのがもちろん人なので、合う合わないがあります。
どうしても合わない場合は可能なら担当を変えてもらってください。
担当を変えてもらう理由
・単純に気分が悪いから
・次回、注文する時も同じ担当が付くことが多いから
もし変えれないなら、この一言を言ってお店から出てください。

ちょっと検討します、、、
お店を出れたら系列の別店舗に行ったり、なんなら系列でない全く別のお店に行くのも手です。今はオーダースーツ店はいろいろあるので、そのお店にも無いです。
>>接客がとにかく苦手な方はこんな店舗もあります。
Suit Yaは最悪⁈全てネット完結のオーダースーツ店の評判とは
サイズ感で違和感を感じたらすぐに伝える
採寸している時やスーツの受取時にサイズ感で違和感を感じたらすぐに伝えてください。なぜならスタッフの思うサイズ感と自身が思うサイズ感がズレている時があるからです。
私が某スーツ店に勤めていた時にこんなことがありました。
若いスタッフが年配の方を採寸していた時に、その年配の方が
ゆったりしたサイズ感でお願いします
と言われ、その若いスタッフなりにゆったりしたサイズ感の採寸をしました。そして1か月後、スーツを引取りに来られ試着してもらうと
もう少しゆったりさせたいなあ
とその方はおっしゃられ、結局、修理になっていました。
スタッフの技術がなかったと言えばそうなんですが、採寸している時に細かく好みのサイズ感をすり合わせると受取時に修理になることも減りますよ。
もしこのような感覚のズレで起きる修理を減らすために、感覚が近そうなスタッフを見つけてください。どうするのかというとこちらです。
感覚のズレを減らす対策
・スタッフのスーツを見る
・自分と近そうな年齢か確認する
スタッフのスーツから趣味嗜好が分かります。スーツが細ければ細身のサイズ感、逆にゆったりしているなら、ゆるいサイズ感が好きなスタッフです。つまりスーツのサイズ感を見ると、そのスタッフの得意なサイズ感が分かるという事です。
また年齢も同じくらいだと流行の服が同じ時代を生きているので、感覚が近いです。逆に年齢が遠いと感覚がズレています。例えば2023年現在はゆったりのサイズ感が流行っていますが、10年前は細身全盛期です。なので今の20代前半の人と30代後半の人が思うサイズ感にズレがあるはずです。
まとめ
今回の記事を簡単にまとめました。
まとめ
・時間は1時間半ほどかかる。
・来店からしばらくの時間はカウンセリングされる。
・特殊な色や柄を要望する場合、スタッフの生地を探す時間は長くなる。
・採寸時の最初は簡単に答えていい。けど違和感が生じたら細かくすり合わせる
・デザイン決めでオプション料金が発生する項目があるので注意
・引取時、修理になるとさらに納期がかかる。
・スタッフのスーツを確認することで、自分と近い感覚の人を見つける
以上、ご参考までに