カノニコの時と同じように、レダという生地で作られたスーツを店員さんから進められた、あるいは購入した時に
レダってどういう会社?信頼あるの?
店員さんが売りたい商品だけでは?
実際の品質はどうなんだろう?
生地の特徴は?
という風に不安を感じた方もいらっしゃると思います。
そのように感じられた方はレダについて知り、スーツを検討する際に適切な判断ができるようにしませんか?
そこで本日は
というテーマでお話します。
この記事を読めば、あなたはこのようになります
- レダとはどのような会社なのかが分かります。
- レダの生地の特徴について分かります。
- レダの世間の評価が分かります。
それではカノニコの時と同じように話していこうと思います。
※カノニコについてはこちら
【カノニコ】「質は高級車で値段は乗用車」という圧倒的スーツの生地
【レダとは、どのような会社なのか】

ここで「簡単な歴史」「考え」「実績」からレダ社の会社についてお話していきます。
簡単な歴史
1865年がこの会社の始まりで、現在までで150年以上の歴史があり、しかも家族経営である会社です。
150年以上の歴史の中でレダは、産業革命の時には、いち早く機械織機を導入を行い、毛織物工場として初めて高速織機を導入したり、世界で初めて緯糸(横糸)に単糸使いをするなど、常に新しい事へチャレンジしていました。
色々な施策の末に認知度が上がり、イタリアに留まらず世界的に繊維産業の中心となっていきました。
つまり、レダは会社の自社の伝統を活かしつつ、新しい事を取り入れながら成長してきた会社と言えます。
考え
「革新的でより良いイタリア製の物を提供したい」
という価値観がレダにはあります。
そのために自社牧場を持ち羊を飼育し、そこから原料調達、紡績、生地のテストと自社で生産工程にかかる全てを管理して、生産力と技術力を維持し続けています。
さらに良い物を提供するために、摩擦や引き裂きの強度テストを行って、生地の耐久性を念入りに確認していたり、どの羊からとれた原毛なのかを追跡できるシステムを取り入れたりしています。
実績
- 毎シーズン約2500種類の生地を展開している。
- ウール工場として、世界で初めてEMASというエコマネージメントシステムの認定を受けた。
環境の配慮にも力を入れながら多くの生地を生産できるのは、歴史のあるレダ社の技術力のなせる業だからですね。
※エコマネージメントシステム
企業や団体等の組織が環境方針、目的・目標等を設定し、その達成に向けた取組を実施するための組織の計画・体制・プロセス等のこと
歴史についてのまとめ ・過去から現在までの取り組みにおいて、レダは実績と信頼がある会社と言えます。
ではレダ社の生地は、どういうものなのかを次にお話していきます。
【レダ社の生地について】

特徴
- 機能性のある生地が多い。
- 生地の柄が豊富
- 生地の光沢が綺麗
生地を毎シーズン約2500種類世に出しているので、定番から変わり種の生地まで、色々なバリエーションの柄を展開しています。その中の生地ので、ストレッチや撥水、赤外線反射などの機能性がある生地も多くあり、ビジネスマンにとって使いやすい生地も多いです。
これは個人的な光沢に関するイメージですが、レダの光沢のある生地は良い意味で、少しギラついた感じの光沢が多いイメージです。パーティーシーンにかなり適しています。
代表的な生地
Silky Effect
「ドルフィン加工」と言われる特殊な加工をする事で、シルクのような光沢感がある生地で、ビジネスや式典などのパーティーシーンにも使えます。また生地の特性で形態安定があるので、パンツのセンタープリーツも取れにくいといメリットもあります。
ICESENE
夏用の定番生地で、赤外線を遮断する加工を施しています。体感温度を10度下げるとも言われています。
REDA ATTO
これも春夏用の生地で、ストレッチ、防シワ、撥水とビジネスマンにとって嬉しい機能が備わった生地です。雑誌にも取り上げれており、REDA社が最近力を入れている商品です。
価格
カノニコ同様、高品質であるにも関わらず、コストパフォーマンスが高いと言われています。
レダも既製であったり、オーダーであったりと条件でお店によって価格はバラバラですが、
相場5万~8万円
といった感じです。
価格に関してもカノニコとレダは同等クラスのイメージでよろしいかと思います。
【レダの評価とは】

最後にレダの評価についてお話します。
企業の評価
- スーツ生地ブランドで四天王の内の一つとして、世間に認知されている。
レダが拠点を置いているのは、イタリア北部にあるビエラ地方で、そこは生地作りに必要な水が綺麗で豊富な土地であるため”生地の聖地”と言われています。なので名門の生地メーカーが数多くあります。その数あるメーカーの中の四天王としての認知があるという事は、生地メーカーの中でも際立って評価が高い証拠と言えますね。
ちなみに四天王は「レダ」「カノニコ」「フェルラ」「カルロ・バルベラ」です。前回ご紹介したカノニコも生地メーカーとしての評価が高いのは、四天王としての認知もあるからです。
レダを仕入れている店
実際にレダ生地を使った商品を扱っているお店をご紹介します。
- アルマーニ
- ヒューゴ・ボス
- ラルフローレン
- nano universe
- green label relaxing
- SUIT SELECT
- GINZA Global Style
- azabu tailor など
上記以外のお店にも多数扱われています。
つまり、カノニコと同様に多数のアパレルからレダも仕入れるだけの価値や信頼、知名度があると思われているという事の証明になっていますね。
実際のお客様の評価
スーツ屋で勤めていた時の話です。購買部はシーズンで売切れる量を注文するのですが、レダは人気の生地であるので、それなりに毎シーズン在庫を抱えます。しかし、毎シーズン在庫が無くなるのと、売り切れるスピードが最も早い生地の一つでした。
また、綺麗な光沢からの高級感で、仕上がりで満足されている方も多く、お客様の反応の手ごたえも良かった印象です。
【まとめ】
レダは
- 歴史が長いが、常に新しい事にチャレンジし、最先端な物を取りいれている会社。
- 他社や仕入れをする店からも評価が高い。
- 生地自体の特徴は「機能的」、「発色も良い」、「コストパフォーマンスが良い。」
以上、ご参考までに^^
関連記事 【カノニコ】「質は高級車で値段は乗用車」という圧倒的スーツの生地